上海航空FM502便(MU) 香港→上海(浦東) 後編(大幅遅延) | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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前編 からの続きとなります。


 

一度は飛行機に搭乗したものの、上海側の管制の都合でなかなか飛ぶことができないため、一度飛行機を降りてターミナルへと戻ります。迎えにきたランプバスは前面に4枚折戸を搭載した珍しい形のバスでした。



ターミナル側の降り場に着くと、MU502便の乗客にはインフォメーションBで食事券を配布しているという旨の貼り紙が貼られていましたので、インフォメーションBを目指すことにします。

なお、飛行機に一度搭乗して飛ばずに降りた場合、香港国際空港で飛行機を乗り継ぎをする乗客と同じ順路を辿ることになり、もう一度乗り継ぎの通路で手荷物のX線検査を受けます。この際、飲み物などの液体物は再び回収されることになるので注意が必要です。


乗り継ぎの乗客用の通路を通過できるようにこちらのカードも渡されます。乗り継ぎ通路の検査官などに提示すれば通ることができました。こちらのカードは再び飛行機に搭乗する際に回収されます。


 
インフォメーションカウンターBは同じ飛行機に乗ってきた客や他の便で影響を受けた乗客で大混雑していました。少し並びましたが、ごね回る客に関しては後回しにされるのが通例のようで、割と早い段階で順番が回ってきます。とりあえず次の案内が17:00ごろになるということを確認し、食事券90ドル(約1260円分)を受け取ります。



昼食を遅く摂ったことや、夕食にしては少々早い時間ということもあり、同便で一緒だった日本人の方と一緒にマクドナルドでテイクアウトしてベンチで食べることにしました。食事券については、出国エリアにあるほとんどの飲食店で使用できるようです。マクドナルドで90ドル分使うには相当購入する必要があり、ビッグマックのセットにチキンナゲット、加えてフィレオフィッシュを単品で購入してもまだ余るくらいでした。



この日は港龍航空(香港ドラゴン航空)でも上海行きを中心に大幅な遅れや欠航が発生していて、食事券が配布された便が多数あったようです。



17時を過ぎた頃、飛行機の搭乗時間が19:15になることが案内されました。


 

待ち時間は更に飛行機の撮影を続けていきます。左は日本でも見ることができるオーストラリアのカンタス航空、そして右側はイスラエルのエル・アル航空です。エル・アル航空は日本では定期便を持っていないため見ることが難しいですが、香港とテルアビブの間には定期便が運航されていて、時間が合えば見ることができます。


 

ご当地香港の航空会社であるキャセイパシフィック航空と香港ドラゴン航空はひっきりなしに行き来する様子を見ることができました。


 

そして19時を過ぎ、二度目の搭乗がスタートしました。搭乗ゲートは同じ524番で、もちろんランプバスで飛行機へと向かいます。



今度は比較的早くに飛行機に向かったためほぼ一番乗りで搭乗となりましたが、ドアクローズ後もなかなか動かずしばらく機内で待機することになりました。



そして1時間ほど待ち、20時を過ぎた頃にようやく香港国際空港を離陸。外はどっぷり日が暮れていますし、本来ならばもう乗り継いで日本の上空へ向かっている時間帯です。この時点で7時間以上の遅れとなっていました。


 

機内ではドリンクサービスが2回とお菓子が配られました。消費期限が過ぎたのでしょうか、機内食は提供されませんでした。



そして2時間程度の飛行し、22時を過ぎた頃に上海浦東国際空港に到着しました。上海でも飛行機は沖止めで、ランプバスにてターミナルへと向かいます。飛行中は稲光が見えるほどの悪天候でしたが、着陸する頃には雨も止んでいました。



機内での待ち時間で調べたのですが、上海から岡山行きの便はこの悪天候により欠航しており、いずれにしてもこの日岡山に帰ることはできなかったようです。乗り継ぎカウンターへ寄った所、一旦入国の上で振替の手続きをするカウンターへ向かうように言われます。まずターンテーブルで荷物を受け取った後、入国審査を受けて中国へ一度入国、中国東方航空のカウンターを探しました。

中国東方航空のカウンターは到着時にはもうかなり空いており、翌日の関西空港行きの便を勧められ、振り替えてもらうことができました。その後、中国東方航空の係員の誘導で宿泊するホテルへ向かうバスへ案内されます。



この日は国内線でも遅延や欠航が相次いだため、バスは超満員。更に中国人は荷物が多いため、トランクは溢れんばかりのパンパンの状態になりました。運転手や中国東方航空の係員がうまく詰め込み、トランクを無事に閉めることができました。



バスで40分ほど走った田舎街のビジネスホテルへ連れていかれ、こちらで一泊することになりました。

香港空港で出会った日本人の方と相部屋という形になり、少しばかり雑談をして休むことになりました。


このような大幅な遅延にあったのは初めてでしたが、香港での出発時刻がわからない状態ではヤキモキすることもありましたが、食事券がしっかり提供されることや、上海に着いてからの手続きは比較的スムーズに行われ、その点については特に不満はありませんでした。

上海浦東空港では軍用機の離着陸の際は旅客機の発着を止めることがあるほか、ちょっとした天候不良で離着陸を停止することがあるようですので、その点を気を付ければ賢く利用できそうです。上海にあえて一泊とって乗り継ぎ時間を長く持たせ、一日上海を観光するというのもよいかもしれませんね。